| 日本人があまり行かない観光地 |
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INDEX 第6回 アリゾナ州 モニュメント・バレー 第5回 ニューハンプシャー州 ポーツマス 第4回 オレゴン州 オレゴン・コースト 第3回 オレゴン州 アッシュランド 第2回 コロラド州 デュランゴ 第1回 アリゾナ州 ツームストーン |
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CONTENTS
アリゾナ州 モニュメント・バレー モニュメント・バレーはユタ州、コロラド州、ニューメキシコ州と州境を接っせる、アメリカ唯一の地「フォー・ステイト・コーナー」に近いアリゾナ州北東部にある。ここはナヴァホ族の居留地になる。 モニュメント・バレー近くには空港がないため、訪れるには車で行くしかない。それも一番近い大都市であるラスヴェガスからだと8時間はかかる。また、その途中にあるグランド・キャニオン国立公園からでも6時間はかかる。加えて、近くに大きな宿泊施設がないために、日本の団体旅行客がここを訪れることはほとんどいない。 ラスヴェガスから日帰りツアーなどがあるようだが、朝5時半出発という強行スケジュールのためか参加者は少ない。もし、ここを訪れたいと思うなら、ラスヴェガスからのグランド・キャニオン国立公園とセットになった1泊2日のツアーをおすすめする。そして、ただ景色を眺めるだけではなく、赤茶けた大地のなかに入れるヴァレー・ドライブを楽しんでもらいたい。 グランド・キャニオンは自然の怖さを見せつけてくれる観光地だが、モニュメント・バレーは自然の偉大さを見せつけてくれる。この二つの場所を見なければ、アメリカの自然の凄さが解らない、と私は思っている。
ニューハンプシャー州 ポーツマス 日本史のなかでは必ず登場するポーツマス。しかし、その場所がどこにあるかはほとんどの人が知らない。ポーツマスはアメリカ東海岸、ニューハンプシャー州の南端にあり、その人口は約25,000人という小さな町である。町の歴史は古く1623年にまで遡るが、大した産業はなく、最大の企業はピスカタカ川を挟んだ対岸のメイン州にあるアメリカ海軍造船所(海軍工廠)、ポーツマス海軍工廠である。 そして、そのポーツマス海軍工廠で1905年9月に日露戦争終結のための日露講和条約が結ばれた。この条約で日本は満州南部の鉄道及び領地の租借権、朝鮮半島の排他的指導権などを獲得して帝国主義への道へまっしぐらになった。しかしながら、ロシアから1文の戦勝賠償金を得ることができず、帰国した全権大使の小村寿太郎は国民から売国奴呼ばわりされた。 さて、ポーツマスは正直訪ねるところがない。海軍工廠は海軍の施設なので観光客は入ることができないし、使節団が滞在したホテルも隣町にあり、ポーツマス市内にはポーツマス条約に関する史跡がまったくない。このために、町の人たちも私が説明しても、全然その条約の存在を知らない。私がこの条約締結によって、仲介者であるルーズベルト大統領が後にノーベル平和賞を受賞したんだよ、と言っても、みんな「へぇ〜」なのである。 典型的な東海岸の田舎町である。2005年には日露講和条約調印100周年の記念式典が行われたそうだが、おそらく今行ってもポーツマスには何もないだろう。
オレゴン州 オレゴン・コースト オレゴンは日本から飛行機に乗って約8時間。シアトルのあるワシントンとカリフォルニアに挟まれているせいか、ここを訪れる日本人観光客は非常に少ない。オレゴンには観光客を呼ぶような大都市もアミューズメントパークもない。ただ、オレゴンには日本の北海道のような豊かな自然がある。 日本の約3分2の広さのオレゴンには、豊饒な森林、常に白い雪をいただく山々、ドラマチックな渓谷など自然の美しさが保たれている。そのなかでも、オレゴン・コーストは何も海岸線が広がるだけだが、ゆっくりと流れる時間がある。コースト沿いには養殖業で栄えるニューポート、リゾート地のリンカーン・シティ、野生動物が生息するフローレンスなどいくもの小さいながらも魅力的な町も散在している。 サンフランシスコからロサンゼルスへのカリフォルニア・コースト101号線をドライブする人は日本人にも数多いが、オレゴン・コーストをドライブする人はほとんどいない。
オレゴン州 アッシュランド シェイクスピア・フェスティバルは1935年に南オレゴン大学の学生たちが6週間限定でスタート。その後毎年規模が大きくなり、現在では本家イギリスのストラットフォードおよびカナダのストラットフォードと並び、世界3大シェイクスピア劇タウンとなり、世界各地から毎年4〜5万人は訪れるという。 公演は2月下旬から10月下旬までの間,3つの劇場で11種類の演劇がほとんど毎日のように行われる。劇場のなかでも最大の見物は、6月から9月に開かれるエリザベス屋外劇場(写真上)の公演。星空の下でのシェイクスピア劇は格別で、私はここで『十二夜』を見たが、後にも先にここで観た『十二夜』以上の『十二夜』はない。また、シェイクスピア劇以外にも、各国各民族の演劇・舞踊なども行われたりする。
コロラド州 デュランゴ コロラド州南西部、ロッキー山脈のなかにあるサンファン山系の山々に囲まれた町、デュランゴ。人口約1万5千人余の小さな町は、毎年夏になると観光客で賑わっている。なぜかといえば、ここにはアメリカでもっと有名なSL(蒸気機関車)デュランゴ・シルバートン狭軌鉄道Narrow Gauge Durango & Silverton Trainが走っているからだ。 アメリカには日本のように「鉄ちゃん」「鉄子」といった鉄道マニアはほとんどいないが、それでもやはりSLだけは例外のようで、5月から10月の運行期間中、特に6月から8月のサマー・シーズンには全米各地からドドドッと観光客が訪れてくる。もともとこの鉄道は鉱石などを運ぶための鉄道だったが、車窓からの景色がいいということで、観光鉄道に生まれ変わった。また、西部劇の映画の撮影にもよく使われている。 SLはサンファン山脈の景色を堪能しながら、デュランゴとシルバートンの山間(約45マイル)を、片道3時間かけてゆっくり走る。途中渓谷を走ったり、車窓からいくつもの廃坑となった探鉱跡などを見ることができる。鉄道マニアならば往復6時間の旅を楽しむのだが、ほとんどの乗客は片道だけ鉄道に乗り、帰りはバスでもどってくる。こちらは1時間15分とめちゃ早い。 。
アリゾナ州 ツームストーン 「オールド・ツーソン」は西部劇のテーマパークだが、もともとは映画『アリゾナ』の撮影用に1939年に建てられたセットだった。「アリゾナ・ソノーラ・デザート・ミュージアム」はその名の通り、砂漠に生息する珍しい動植物を見ることができる。「ピマ航空博物館」は第二次世界大戦の戦闘機から最新のジェット機、ケネディが愛用した大統領専用機など200機近い航空機を見ることができる。「サンザビエル・ミッション」は1788年にインディアン居留地内に建てられた教会で、その優美な景観は観光客にとても人気がある。「コロッサル洞窟」はアメリカ最大級の鍾乳洞であり、ここに大量の金貨を隠したという伝説がいまだに言われている。 ここまではツーソンを訪れた観光客ならば誰もが訪ねるが、ここツーソン近郊にはもう一ヶ所訪ねる価値がある場所がある。それがツームストーン Tombstoneだ。ツーソンからフリーウェイに乗って1時間余のところにツームストーンは、現在でも19世紀後半の街並みがそっくり残り、まるで西部劇の世界に迷い込んだかのような雰囲気になる。そして、ここでは毎日有名な「OK牧場の決闘」シーンが街中で上演されている。 ツームストーンは1800年代後半に銀鉱山の町として栄え、最盛期の1880年頃にはツーソンよりも大きく有名な町で、各地から一獲千金を求めた男たちとそれに群がる女たちで栄えた。1881年10月26日、保安官ワイアット・アープ兄弟3人&ドグ・ホリディは、町の外れにあった一時的に馬などを入れておく囲い(牧場という和訳は明らかに誤訳)で、ならず者のクラントン一家と銃撃戦を行い勝利する。この決闘の原因は政治的対立だったり、女性関係のトラブルだったり、闇取引のいざこざだったりと双方の鬱積した結果だったらしい。 アメリカ西部にはこのツームストーンのように、19世紀の町並みが残っているところは数多くあるが、ツームストーンのように木造建物ばかりで、まるで西部劇のセットような町並みの場所は数少ない。そして、そこで実際に起きた出来事を再現してくれているのだから、ちょっと訪れる価値がある場所でないだろうか。
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