アスレチックス観戦記

2006年5月18日 昼12時35分(マリナーズ戦)

2006年5月16日 夜7時5分(マリナーズ戦)

2003年5月11日 昼1時5分(ヤンキース戦)

2003年5月10日 昼1時5分(ヤンキース戦)

2003年5月 9日 夜7時5分(ヤンキース戦)


2006年5月18日 昼12時35分(マリナーズ戦)

一昨日と同じようにサンフランシスコのPowell St.駅からBARTに乗ってオークランド・コロシアムへ向かう。今日はデイゲームということなので、日焼け対策のためにドラッグストアに行って10ドルで日焼け止めスプレイを買っていく。「コロシアム」の項目でも書いているが、デイゲームの試合で太陽直下の席に座って観戦すると、顔や手は真っ赤になってしまうので、みなさんもくれぐれも日焼け止め対策はしっかりしまししょう。このことはアメリカのどこの球場でも同じだと思うので、メジャーのデイゲーム観戦では日焼け止めと帽子は忘れずに。

この日の私の席は三塁側ベンチ後方のMVP Infield席で料金は38ドル。実は私は三塁側ベンチ後方から試合を見るのが好きなのだ。理由は野球は右投手と左打者に魅力的選手が多いと思っているので、三塁側からの方がこうした選手は見やすい。また、野球の醍醐味のスピード感が一塁側より三塁側の方が味わえる。特にホームでのクロスプレイは三塁側からの方が俄然見やすい。この感覚は個人的なのかもしれないが、一塁側で試合を観戦すると一塁から二塁への盗塁やホーム近辺のプレイが判断しずらい。ということで、この日の席は私のお気に入り席だった。

カリフォルニアの肌を刺激する熱い日差しの下、試合は開始される。アスレチックスの先発は右腕サルルース。マリナーズの先発は同じく右腕のピネイロ。

この日も初回にイチローが12試合連続となるヒットを打ち、そのまま盗塁してホームへ生還。もう巧いというか芸術的というか呆れてしまいました。WBCで見たイチローも凄いと思ったが、ここではなんか日常的に平々凡々とやっている感じ。あいた口が塞がらない。

その後はクロスビーが2点タイムリーを打ち逆転。5回に追加点を加えるなどして、結局6-3で勝利した。

しかし、この日のハイライトはやはりイチローだった。第1打席のレフト前ヒットに続き、第2打席でファースト内野安打、第3打席ではセンター前ヒットを放ち3連続安打。第4打席は凡退するも、第5打席にはレフト前タイムリーヒットを打って結局5打数4安打。最終回のヒットにはさすがのA'sファンもみんな口があんぐりでした。恐れ入りました。観客数はデイゲームにもかかわらず18,136人と少ない。試合時間は2時間16分でかなりテンポの早い試合だった。それにしてもマリナーズはA'sに弱い。これで何連敗?


2006年5月16日 夜7時5分(マリナーズ戦)

サンフランシスコのPowell St.駅からBARTに乗ってオークランド・コロシアムを目指す。いつもはレンタカーでベイ・ブリッジを越えて、球場に向かっていたのだが、今回ははじめてBARTで行くことにする。BARTは開業当時の1970年代に何度もお世話になったが、乗るのは久しぶりだ。今はサンフランシスコ空港にも直結したので、旅行者には便利になった。開業当時は床が絨毯張りでとても綺麗な車体だったが、さすが寄る年波には勝てず車体は昔のような輝きはなくなった。それでもスピードと乗り心地は変わりがなく、サンフランシスコからコロシアムまでわずか20分余りで連れていってくれた。

オークランド・コロシアムは2003年以来となるので3年ぶりだ。以前はネットワーク・アソシエーツ・コロシアムという冠がついていたが、今はマッカフィー・コロシアムになっている。球場は1年前に改装されて、以前は観戦が可能だった3階席やフットボール用に作られたスカイボックスが緑のシートで覆われ、収容人員は43,662人から34,077人に大幅に減らし、観客が一体感を味わうようにした。また、フードショップやグッズショップも拡充されて観客の財布のヒモをゆるますように努力している。

この日の私の席は一塁側ベンチ横のField Box近くのMVP Infield席。前から4列目なので、座ると感覚としては選手とほぼ同じ高さの目線。これで料金が38ドルとは悪くない。試合開始前からワクワクする臨場感を味わえた。ちなみに他の主な座席の料金はInfield席が30ドル、Plaza Infield席(2階レベル)が20ドル、Plaza outfield席(2階レベル)が14ドル、Bleachers(外野席)は10ドルだった。

アスレチックスの先発は去年から頭角を表してきたブラントン。剛腕でならす投手だがコントロールに難が少しある。それでも、ローテーションはしっかり守りきるタフガイだ。まあ体格の方も少しタフガイかもしれないが。

試合は初回にいきなりイチロー、ロペスがクリーンヒットを打ちどうなることやらと思ったが、3回にDHのメルヒューズが満塁ホームランを打ち、また4回にはスウィッシャーが2ランを放ち、マリナーズのヘルナンデスを5回までに11安打とメッタうちした。マリナーズは8回9回にブラントンに代わったカレーロとフローレスから点をとられたが、結局12-6でA'sが大勝した。それにしても、あのヘルナンデスがマリナーズ期待の新人では、今後のマリナーズが思いやられる。それに比べて、A'sはこの日好投したブラントンをはじめ去年の新人王のストリート、フローレスと下から上がってくる有望株が目白押し。本当に昔から選手育成はうまいチームである。試合時間は2時間28分。観客数は16,397人。ヤンキースだとほぼいっぱいになる球場なのに、マリナーズだと観客数は半分であった。


2003年5月11日 昼1時5分(ヤンキース戦) 

1勝1敗の後を受けた第三戦。先発投手はアスレチックスがマーク・マルダー、ヤンキースがアンディ・ペティット。この日はネット裏の特等席からの観戦する。

初回にヤンキースが1点を先行するものの、その裏、2塁打のマーク・エリスをエウルビエル・デューラーゾが返して、すぐに同点にする。続く2回にはDHのロン・ギャントが今季初のホームランをレフトスダンドに放り込み2-1とリード。その後は両先発投手が上々のピッチングを披露したが、ペティットは5回裏にミギエル・テハダに、マルダーは6回表にエンリケ・ウィルソンにそれぞれソロホームランを許してしまう。

そして、7回裏にエリック・バーンズが2ランを放ち、5-2となったところでペティットが降板。マルダーは8回まで投げ、9回はキース・フォークがバーニー・ウィリアムズを出塁させるものの、松井をダブルプレイに仕留めてゲームセット。

マルダーは散発3安打、2失点、8奪三振の好投だったが、試合はホームランの応酬といった感じでちと大味だった。試合時間は2時間25分。観衆は45,390人。

この三連戦で松井は結局、緒戦の対ハドソンのときにラッキーなヒットを2本放ったが、ジートおよびマルダーからはヒットを打つことはなかった。ジートから2個のファーボールを選び、センターにいい当たりを放ったが、マルダーには2三振と惨々だった。松井はハドソンとマルダーの投球には手も足もでないような感じで、とても打てるようには見えなかった。


2003年5月10日 昼1時5分(ヤンキース戦) 

先発はアスレチックスがバリー・ジート、ヤンキースがロジャー・クレメンス。共にサイ・ヤング賞投手だが、マスコミからは「サイ・ヤング対サイ・オールド」の戦いと、クレメンスは揶揄されていた。前日のラジオ放送ではチケットはSold Outと言っていたが、アッパーデッキ(3階席)の両サイドにはお客さんは全然いないし、フィールド・レベル(1階席)でも空席があちらこちらにあり、どう見てもチケットが売切れという感じがしない。

試合は両投手が上々の立ち上がりをするも、4回表にバーニー・ウィリアムズがレフトへソロホームランを放ち、ヤンキースが1-0と先行。続く5回表にはホルヘ・ポサダがレフトスタンドに3ランホームランを放ち、4-0とアスレチックスを引き離す。

6回表にはエリック・バーンズがラフル・モンデシーの第9号となるべきホームランボールをジャンプ一番フェンスから手を伸ばしてもぎ取ってしまうファインプレイを見せる。レフトスタンドには「エリック・バーンズ・ファンクラブ」なる垂幕がかかっているぐらい彼は人気者だから、大喝采を浴びていた。

7回表にヤンキースは1点入れるものの、その裏にテハダとデューラゾのタイムリーでアスレチックスも2点入れ返して、5-2とするが、9回には抑えのリベラが登場して、今季3つ目のセーブを上げる。試合時間は2時間54分。観衆は44,486人。

この日はアスレチックスがずっとリードされていたために、観衆は「レッツ・ゴー・オークランド」と声援を繰り返していたが、クレメンスのクレバーな投球の前に、結局オークランド打線はなすすべもなかった。一方、ジートも出来はさほど悪くはなかったが、5回のファーボールを2人だしたあとにホームランが致命的だった。


2003年5月9日 夜7時5分(ヤンキース戦)

私が最後にオークランド・コロシアム(正式にはネットワーク・アソシエーツ・コロシアム)を訪れたのは、野茂英雄がメジャー・デビューした1995年だから8年ぶりになる。昔は外野後方にイーストベイ・ヒルが見えるのどかな球場だったが、NFLオークランド・レイダース用の巨大なスカイ・ボックスによってその美しい景色は遮られ、全く望むことができなくなった。そのためか以前の開放感があったコロシアムが、ちょっと息苦しい閉鎖的なボールパークに感じられた。しかし、以前とファール・グラウンドはめちゃくちゃに広い。こんなにファール・グランウンドが広い球場は他にはないだろう。

私の席は一塁側ベンチの後方のField Levelで、座席としては決して悪いといえない。このあたりの席だと、セーフコ・フィールドだと40ドル、ヤンキース・スタジアムだと50ドルはする。しかし、ここはオークランドなので24ドルですんでしまう。(笑)

レンタカーを運転している手前、ビールを飲むことは控えるが、ペプシにホットドッグ、そしてポップコーンという極めてアメリカン・スタイルの食べ物を買ってから席につくことにする。

試合前のナショナル・エンサム(国歌斉唱)はなんとドゥービー・ブラザース。70年代のウエスト・コースト・サウンドを代表するグループ(私は彼らのレコードを何枚も持っている)がハーモニー豊かにたっぷりとアメリカ国歌を歌いあげる。これまでイヤというほどアメリカ国歌を聞かされてきたが、これほど上手く、心に響く歌声はなかった。なんかちょっぴり得をしたような気分になった。

先発はアスレチックスが開幕投手を務めたティム・ハドソン。ヤンキースが先発5番手にあたるジェフ・ウィーバー。ハドソンは昨年シアトルで投げているのを見ているが、今年のハドソンは勝星にこそ恵まれないが、球の切れは昨年以上で、初回のアルフォンゾ・ソリアーノを三振にとった投球などはすべてのボールが右に左に下にと切れまくっていた。

A'sの攻撃になると、レフトスタンドに陣取っている応援団がドラムを鳴らしはじめる。私は鳴り物入りの応援が正直好きではないが、この広い球場ではドーム球場のように音が響くことはなく、うるさいという感じはしない。また、ドンドコドンドコ「テハダ!」という応援は結構迫力があって興味深い。

スタンドのほとんどはA'sファンで埋まっているのだが、かなりのヤンキース・ファンがいるのに少し驚き。まあ、ヤンキースはアメリカで唯一の全国規模の人気チームであるし、これまでに数多くのアスレチックスの選手が移籍して活躍しているチームでもあるからだ。私もアスレチックスの次に好きなチームは実はヤンキースなのである。

試合の方はエリック・バーンズの先制3塁打などでアスレチックスが2点先取するものの、4回にジェイソン・ジオンビーの2ランで同点にされる。その後はハドソンとウィーバーが投げ合い、8回表まで2-2の投手戦を展開するが、8回裏にマーク・エリスのヒットを皮切りに一挙5点を入れてヤンキースを突き放し、9回はリンコーンが投げて、ハドソンが3勝目を上げる。試合時間は2時間19分と非常に短く、引き締まった試合展開で、緊張感に満ちたスピーディな試合運びだった。観衆は40,317人。まずはアスレチックスが緒戦を飾った。