■ミニ・コラム



2007年MLB優勝チーム予想

 昨年は久しぶりにナショナル・リーグのカージナルスがワールドシリーズを制覇して、井口に続いて田口がチャンピオンリングを手にしました。さあ、今年もシーズンが始まりました。松坂、井川、岩村とまた日本人メジャーリーガーが増えましたが、そんなことに全く関係なく、独断と偏見にによる2007年の優勝チーム予想をしてみたい。なお、予想は順位予想でなく優勝チーム予想で、アメリカ野球愛好会の尾形昌勝氏が提唱している「どこのチームがどれだけ優勝する可能性があるかを予想する」という確率予想形式で行うことにする。

●アメリカン・リーグ
東地区:ヤンキース 70 レッドソックス 30
中地区:ツインズ 60 タイガース 40
西地区:アスレチックス 60 エンジェルス 40

 ア・リーグの東地区は松坂が加入したレッドソックスと昨年2位のブルージェイズの2チームの下馬評が高いが、私は結局は最後はヤンキースが今年も優勝すると予想する。ヤンキース・ダイナスティはそう簡単に崩れるとは思えない。オリオルーズとデビルレイズは今年も定位置で終わりそうだ。

 中地区は一昨年のワールド・チャンピオンのホワイトソックスにガンバってもらいたいが、この1〜2年力をつけてきたツインズと昨年のアリーグ・チャンピオンのタイガースの争いだろう。ただ、インディアンズも勢いにのればいい線までくるだろう。ホワイトソックスは相当奮起しないと立ち直れないだろう。

 西地区はアスレチックスとエンジェルスの2強は揺るがない。アスレチックスはジトが抜けても投手陣は安定しているし、今年は打線もそこそこの結果を残しそうなので、案外ぶっちぎりで優勝の可能性もある。イチローがおそらく最後のシーズンを送るマリナーズは相変わらずの投手陣が駒不足で、これでは試合を組み立てることすらできない。またレンジャースは今年も軸となる選手がおらず、一年を通して活躍する力はもっていない。

●ナショナル・リーグ
東地区:メッツ 80 フィリーズ 20
中地区:カージナルス 60 アストロズ 40
西地区:ドジャース 50 パドレス 50

 ナ・リーグ東地区はぶっちぎりでメッツが勝つのではないだろうか。安定した投手陣に機動力もある攻撃陣。昨年に続いての連覇は揺るがないだろう。フィリーズも魅力的な選手が多いが、ワイルドカード争いをするのが精一杯だろう。

 中地区は昨年のリーグ・チャンピオンのカージナルスとアストロズの戦いだろう。カージナルスは投手陣は盤石だが、攻撃陣が昨年ほどの厚みがないので簡単には連覇できるとは思えない。

 問題は西地区である。ここは正直どこが勝ってもおかしくない。下馬評ではチームのバランスがとれているドジャースだが、パドレスも侮れないだろう。他のジャイアンツ、ダイヤモンドバックスにしてもチャンスがないわけではない。今年もここの地区だけは大混戦が必至と思われる。(2007.04.9)

2006年はよく頑張ったのに、モッカ監督は解任

 2006年シーズン前、今年の戦力ではアスレチックスが西地区優勝をできるとは正直思っていなかった。というのも、ジオンビーがまだいた2001年、テハダがまだいた2002年に比べると打撃陣が非力な点が非常に気になっていた。しかし、フランク・トーマスの予想外の大活躍などで例年通り8月以降強くなり、これまた予想外に天敵ロサンゼルス・エンジェルスがコケてくれたこと、シアトル・マリナーズというお得意様を作ったことで、西地区優勝が転がりこんできた。

 今年はチームの核ともいうべきチャベスと昨年の新人王クロスビーが終始大ブランク、スゥイッシャーも大扇風機ぶりと主軸の打撃陣の不振ぶりは目を覆いたかった。加えて、以前より指摘しているが機動力の無さ(盗塁や3塁打の少なさ)は球場が広いという利点を活かし切れず、攻撃の幅は全然広がりがなかった。今年の優勝は本当にトーマスのおかげによるものだ。

 これでは来年も期待薄だ。投手陣はジートがFA移籍することは確実でローテーションの大黒柱を失う。それでも、ハーデン、ヘイレン、ブラントンの若手3人に、ロアイザ、サールースでローテーションを組むことができる。しかしながら、野手陣はまだまだ補強しなけらばならないだろう。

 ビリー・ビーンGMのマネーボールでは盗塁は非常に軽視されている。しかし、オークランドは球場が広いのだから、3塁打を打てるような機動力のある選手が必要なはずである。サンディエゴ・パドレスのデーブ・ロバーツのようなガッツがあり、足が早い選手がやはり一人は欲しい。また、できれば内野手にワールドシリーズ経験者が一人ぐらい入れば盤石の体制になると思うのだが。

 本日、ビーンGMはモッカ監督を解任した。その理由を「多くのレベルで意思の疎通を欠いた部分があった。早急に対処しなければならない問題だ」と語ったそうだ。次の監督が誰になるにしても、出塁率と長打率を重視しているマネーボールだと、長いシーズンはいいかもしれないが、短期決戦のプレイオフでは勝てないだろう。そういう意味では、今回のプレイオフはマネーボールの限界を感じたし、それを監督一人の解任だけで片づけるようだと、200年のA'sが不安になる。(2006.10.17)

2006年MLB優勝チーム予想

 ワールド・ベースボール・クラシックのおかげでメジャーリーグに少し幻滅した人もいるかもしれないが、そんなことにおかまいしに今年も独断と偏見にとんだ2006年の優勝チーム予想をしてみたい。例年通り予想は順位予想でなく優勝チーム予想で、尾形昌勝氏が提唱している「どこのチームがどれだけ優勝する可能性があるかを予想する」という確率予想形式で行うことにする。

●アメリカン・リーグ
東地区:ヤンキース 60 レッドソックス 40
中地区:ホワイトソックス 50 インディアンズ 50
西地区:エンジェルス 60 アスレチックス 40

 ア・リーグの東地区は残念ながら今年もヤンキースとレッドソックスの争いになる。ただし、今年はブルージェイズが大型補強をしてきたので一泡吹かせる可能性もある。オリオルーズとデビルレイズも野手陣は他地区に比べればかなりハイレベルだが、投手陣があまりにも弱い。いずれにしろ、今年もこの地区がどこよりもハイレベルな戦いをすることは間違いない。

 中地区はワールド・チャンピオンのホワイトソックスと昨年後半に快進撃をしたインディアンズのガチンコ勝負となる。特にインディアンズの勢いはおそらく昨年以上になると思われるので、ホワイトソックスもうかうかしていられない。

 今年の西地区は昨年のようにエンジェルスの独走にはならないだろう。しかしながら、アスレチックスは相変わらずの投高打低のチームでいくら投手陣が押さえたところで、得点力がない。これでは勝率5割を大きく上回ることはできない。チームがほぼ一新されたマリナーズとレンジャースは今年はチームの下地作りで終わるだろう。

●ナショナル・リーグ
東地区:ブレーブス 50 フィリーズ 50
中地区:カージナルス 60 アストロズ 40
西地区:ジャイアンツ 50 ダイヤモンドバックス 50

 ナ・リーグ東地区は今年もブレーブスが最有力候補であることに変わりがない。しかし、今年こそ他チームが常勝チームを打ち砕いてもらいたい。その最有力候補はフィリーズだろう。そして、大量補強をしたメッツも侮れない。個人的には早くブレーブス独占時代に終止符をうってもらいたいと願っている。

 中地区は昨年のリーグ・チャンピオンのカージナルスとアストロズの戦いだろう。カージナルスは投手陣は盤石だが、攻撃陣が昨年ほどの厚みがないので簡単には連覇できるとは思えない。また昨年勝率5割を確保して、活きのいい若手が豊富なブリューワーズが台風の目になるかもしれない。

 さて、問題は西地区である。昨年はパドレス以外は5割を確保できずすっかりお荷物地区となってしまった。しかし、今年もどうやらその流れは変わらないようで、下手すると今年は全球団勝率5割をきる可能性もありそうだ。そんな地区なので、優勝予想は難しいのだが、しいてあげれば、ジャイアンツとダイヤモンドバックスと思える。ただ、その理由は何かと問われれば、答えは「ただなんとなく」としか言いようがない。(2006.04.11)



蘇れ、アスレチックス

 誰もが周知なことであるが、オークランドは伝統的に投手主体のチームである。今年もロアイザを補強したために、先発陣が余ってしまい、去年は先発だったサールースがブルペンへ行かざるをえなくなった。ジート、ハーデン、ハーレン、ロアイザ、ブラントンという先発陣は硬軟をとりまぜた素晴らしい布陣だ。また、ブルペンには昨年の新人王のストリートがいるのだから、先発陣が踏ん張れって、野手陣が点をいれてくれれば、かなり高い確率で勝てるチームになった。

 しかしである。野手陣は今年も正直貧弱である。DHにフランク・トーマスという超有名人を入れたが、どこまでやってくれるかは疑問だ。 彼以外の補強がほとんどない相変わらずの貧乏球団体質なので、現有戦力でどれだけ戦えるか、どれだけ奮起するかにかかっている。特にコッツェイを中心とした外野陣がその鍵を握る。このコラムでも再三指摘しているが、ここ何年かのA'sの外野陣はおせいじにも良い成績を残しているとは言えない。ドジャースから移籍のブラッドレイ、生え抜きのスゥイッシャー、ジャーニーマンのペイトンの活躍に期待する。もし、この外野陣が大暴れすれば、宿敵エンジェルスを破り久しぶりの地区優勝も夢ではない。(2006.04.09)



王ジャパン優勝おめでとう!

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本チームが優勝すると予想した人はいただろうか。私はアジア・ラウンドの日本対台湾戦を見にいったが、そのときにこのチームが優勝するとは思わなかった。ただ、「こんな足の速いチームは日本でもメジャーでも見たことがない」と呆れながらも感心した。捕手の里崎以外は走る走る。とにかく走る。みんなあっという間にベースを駆け抜けていく。俊足のイチロー、西岡、川崎、岩村はもちろんのこと、小笠原、多村、松中がダイヤモンドを心地良さそうに走っているのだ。そこに王監督がめざしている野球を垣間見ることができた。

 こうしたスピード野球についての記事はどんな新聞にも書いてあるが、私は今回のチームを優勝に導いたのはコーチ陣だと思っている。というのも長嶋ジャパンのときのコーチ陣に比べて、なんと今回のコーチ陣は実践的だったことか。長嶋ジャパンでは中畑、高木、大野とテレビ局の解説陣ばかりで、パリーグ野球を一度も経験したことのない人間ばかりであった。ところが、今回はどうだろうか、弘田、大島、鹿取、辻、武田(年齢順)という地味ながらも堅実なコーチ陣を揃えた。そして、なによりもこの5人全員が選手もしくは監督・コーチ時代にセ・パ両リーグを経験しているということだ。今回のWBCで王采配についてとやかく言う人もいたようだが(まあ私もその一人)、この5人のコーチ陣に関しては文句のつけようがない。王采配ズバリである。

 今回の代表メンバーはパ・リーグ選手が多く、セ・リーグファンの間からは、かなりの不満の声があがっていた。確かに一見パ・リーグ主体のように思えるが、王監督は自分の目指す野球にフィットした選手とコーチを選びしたのだから、それをとやかく言うのは失礼だろう。自戒の念を込めて。王ジャパン優勝おめでとう!(2006.03.22)



Welcome to Oakland, Mr.Yabu

元阪神の薮恵壹投手のA'入りが決定した。期待半分、不安半分である。1年契約総額100万ドル+インセンティブとは貧乏球団A'sの面目躍如たる契約だ。さすがGMビーンである。GM特別補佐のマット・キーオ(元阪神)が強くプッシュしての入団なので、薮も期待を裏切るわけにはいかない。ちなみにマット・キーオは80年代前半のA'sの先発投手の一人で、リック・ラングフォード、マイク・ノリス、デイブ・ベアードらとローテーションを担っていた。

私は以前より言っているが、日本で活躍する投手の半数以上はメジャーで通用すると思っている。それは、下記のような理由からである。

1・球威はなくても優れたコントロールの良さ

2・縫い目の高いメジャー球に変わることによって変化球の威力が向上する

3・全く知らない投手と対戦する打者への優位性、など。

昨今のメジャーリーグは打高投低である。どこのチームも投手が不足している。そこで、メジャーが咽喉から手が欲しいのが日本人投手である。野茂英雄の活躍に始まり、長谷川滋利、石井一久、大家友和、高津臣吾、大塚晶則とチームの中心選手として活躍している。また、多田野数人のような将来性のある投手もいる。こうなると、日本のプロ野球出身投手の評価は自然と上がり、各球団とも投手を欲しがるようになるのは自然の摂理である。現にオリックスで活躍した具台晟投手がニューヨーク・メッツと契約している。

さて、薮投手である。彼について詳しいことはよく知らない。私なりのイメージではコントロールがよく完投能力はあるが、突然崩れる気の弱さがあるとか。立ち上がりがあまりよくないという投手のイメージがある。となれば、メジャーでは中継ぎ投手よりも先発投手としての活躍の場を獲得するのがいいだろう。どうみても、長谷川、高津、大塚のようなここ一番というときの度胸の良さがあるようには思えない。なので、たとえ初回に先制点を取られても徐々に自分のペースに持ち込んで、試合を組み立てられる投手になって、ローテンションの一角を担ってもらいたい。

今年予想されるA'sのローテンションはZito、Harden、Danny Haren(カージナルスから)の3人以外は全くの白紙状態だ。残り二人枠に入れるように頑張ってもらいたい。頑張れ、薮!(2005.01.13)



2004年MLB優勝チーム予想

2004年シーズンはすでにかなり突入してしまったが、今年も遅まきながらメジャーの各地区優勝予想をしてみたい。優勝予想は順位予想でなく、尾形昌勝氏が提唱している「どこのチームがどれだけ優勝する可能性があるかを予想する」という確率予想形式にする。

アメリカン・リーグ
東地区:レッドソックス 60 ヤンキース 40
中地区:ホワイトソックス 60 ロイヤルズ 40
西地区:アスレチックス 40 エンジェルス 40 マリナーズ 20

ナショナル・リーグ
東地区:フィリーズ 60 ブレーブス 40
中地区:カージナルス 50 カブス 50
西地区:パドレス 50 ジャイアンツ 40 ダイヤモンドバックス 10

ア・リーグの東地区は強打のヤンキースよりはバランスのいい投手陣のレッドソックスではないだろうか。しかし、このレッドソックスがワールド・シリーズを制覇するほどの甘くはないと思う。中地区はロイヤルズとホワイトソックスの争いだろうが、私は地力にまさるホワイトソックスが上回ると予想する。西地区は我がアスレチックスも今年はうかうかしていられない。大補強のエンジェルスが爆発したら、いくら先発投手力がリーグ1といえども、餌食になりかねない。

ナ・リーグはア・リーグほど詳しくないのだが、今年は各地区とも大混戦ではないだろうか。東地区は昨年は裏切られたが、今年こそフィリーズがブレーブスの上を行くと期待したい。中地区はカージナルスとカブスのどちらかだろうが、確率はお手上げ状態の50/50。西地区は新球場で心機一転のパドレスに賭けたいが、結局はまたジャイアンツのような気もする。(2004.04.13)



メジャーで通用する日本人選手(野手編)

“長嶋ジャパン”というのがスタートした。コーチが中畑清、大野豊、高木豊とセ・リーグ出身の、それも単一チームしか知らないメンバーである。それなのに、中畑は日テレ、大野はNHK、高木はCXとテレビ局にはしっかり配慮している。日本のプロ野球がいまだに“セ高パ低”を象徴している人事である。

 オリンピックに行ける(もしくは勝つ)選手はさておいて、今回は前回の投手編に続いてメジャーで通用する野手をピックアップしてみたい。メジャーで活躍する条件はなんといってもパワー&スピードであるが、日本ではパワーヒッターと呼ばれる松井にしても、アメリカでは長距離でなく中距離打者である。となると、スピードのある走攻守三拍子揃った選手が候補となる。こうした選手はセ・リーグよりパ・リーグに多い。

 リトル松井こと松井稼頭央(西武)は誰もが認める一番手であり、間違いなく来シーズンはメジャーのユニフォームを着ているだろう。松井に匹敵するのは小笠原(日ハム)だ。常にガッツ溢れるプレイをする彼だが、内野なら何処でも守れ、外野も守れる器用さを持ちあわせている。パワーもある上、ミートもうまい。足も意外にも早い。こんなユーティリティ・プレイヤーは日本には彼しかいない。福浦(ロッテ)もイチロータイプのバッティングで捨てがたい人材である。両ライン上や外野手間に打ち分ける隙間打法はもっか二塁打王である。そして、もうひとりは谷佳知(オリックス)だ。マリナーズのブーンほどのパワーはないが、彼の右中間を狙った打法は間違いなくメジャーで通用する。加えて、彼の守備範囲は非常に広く、メジャーのフィールドならばファインプレイを連発するに違いない。

 それでは、セ・リーグの野手の一番手は誰になるかというと……。これは数多くの人が言うのだが、「ケガしていない前田」(広島)だろう。しかし、彼は年齢もすでに高齢の上、体もボロボロでとてもではないがメジャーでは通用しない。2000本安打は達成したが立浪(中日)も確かにミートはいいが、いかんせん非力である。田口(カージナルス傘下)が苦労しているのを見ればよくわかるだろう。ましてや、立浪の守備力(肩)ではメジャーの内野は務まらない。同じように今岡(阪神)も難しい。今年はいい打率を残しているが、彼のようにボールを点で打つようなバッティングは日本のボールに向いているかもしれないが、メジャーのボールの場合はフォロースルーがしっかりしていないとボールはなかなか飛ばない。その点では、高橋由(読売)の方がパワーもあるし、バッティングフォームもしっかりしているので、メジャーへの適応力があると思う。

 今後もイチロー、新庄、田口、松井に続いてメジャーへ挑戦する野手が出るだろう。しかし、野手はやはり投手ほど成功する確率は少ない。それでも、ここで取り上げていない選手でもなんとかチャンスは掴んでほしいと切望している。(2003.07.10)



メジャーで通用する日本人選手(投手編)

 唐突だが、私は日本のプロ野球で活躍している投手ならば、その半数以上の投手はメジャーで通用すると思っている。特に左投手ならば大半の選手は通用するのではないだろうか。ドジャースの石井一久は別格としても、柏田、野村といった投手も中継ぎおよびワンポイントとしてそこそこメジャーで通用している。

 今日、日本を代表するサウスポーは絶好調阪神の井川だが、その井川以上にダイエーの新人・和田の方がメジャーに通用するだろう。球の出どころが分かりにくい投げ方に加えて、ストレートはホップするし、変化球もキレがある。全盛時の今中(元中日)を彷彿させる小気味よさは、メジャーの左バッターばかりでなく右バッターも相当てこずるのではないだろうか。同じようなタイプではないにしろ、岩瀬(中日)高橋建(広島)などクセのあるサウスポーも間違いなく通用する。逆に工藤(巨人)高橋尚(巨人)野口(中日)といった、いわゆるかわすピッチングをするタイプの左投手は餌食になりかねない。あと、アメリカでは違法投法と言われかねない吉崎(日ハム)は案外おもしろい存在になるのでは。

 さて、右投手となると、やはり松阪(西武)だろう。ストレート、カットボール、フォークとどれをとっても日本でナンバー1である。

 メジャー志向と言われる上原(巨人)や寺原(ダイエー)は、今ひとつ球にキレがないために通用しないのでは……。しかし、メジャーの縫い目の高いボールによって変化球が今以上の威力を発揮したら、コントロールも悪くないので活躍するだろう。こうした事がもっとはっきり解るためにも、日本の“飛ぶボール”は即刻禁止にしてもらいたい。(2003.07.05)



パ・リーグよ、飛ぶボールにサヨナラを告げよ!

 日本のプロ野球で使用されているボールのほとんどは、ミズノ社製のいわゆる“飛ぶボール”だ。現在パ・リーグ全球団と、セ・リーグではこれまで巨人、中日だけだったが、今年からヤクルトと横浜も使用している。この“ミズノ社製飛ぶボール”は、飛距離が約10メートルは違うと言われ、昨年から使用し始めた中日は昨年ホームランが倍増、今年も横浜やヤクルトが3倍増のペースとなっている。広いナゴヤドームだと倍増、狭い神宮球場や横浜スタジアムだと3倍増と、その現象(効果?)が顕著に出ているのだ。

“飛ぶボール”は私にとっては“興味半減のボール”である。先日も横浜スタジアムでの横浜vsヤクルト戦で、ある左打者がバットを擦ったようなボールがレフトフェンスに当たるシーンをテレビで見てしまった。興ざめの極地である。打った本人もバツが悪そうな顔をして二塁上に立っていた。

メジャーでは右打者がライトスタンドに、左打者がレフトスタンドにホームランを打つのは非常に少ない。流し打ちしたらボールが飛ばないからだ。そんななかで、シアトル・マリナーズのブーンのようにライトスタンドに放り込むバッターもいる。しかし、彼の撃ち方は単に流して打っているのではなく、ライト方向に足を踏み込み、腰の回転も完璧に右方向を意識してフルスイングしているのである。しかしながら、ブーンのホームランはフェンスこそ超えるが、2階席や3階席に飛び込むようなホームランではない。あらかじめ計算されて打っているホームランなのである。いずれにしろ、メジャーの場合はフルスイングしなければホームランにならない。

このところ、パ・リーグの試合が大味でならない。1イニングに7〜8点入るのは当たり前。10点などという試合もあった。この最大の原因は間違いなく“飛ぶボール”のためである。フルスイングもせず、ただ当てただけの打球がホームランになったり、泳いで擦ったような打球がふらふらとスタンドに入ってしまう。こんなことが続いていたら、お客さんもシラケてしまう。ましてや、投手はたまったものではない。

バッターはマシーン相手にいくらでも練習できるし、バットを改造したり(笑)もできる。
しかし、投手は小手先を含め、すべて肉体だけの勝負である。速い球を投げるためにトレーニングをつみ、変化球をものにするために肩を酷使したりする。こうした努力が“飛ぶボール”によって、すべてフイにされてしまうのである。こんなことが続けば、投手寿命はどんどん縮まり、いずれ投手を希望する子供すらいなくなってしまう。

パ・リーグよ、お客さんのためだけではなく、投手のためにも“ミズノ社製飛ぶボール”の使用を即刻止めよ!(2003.06.20)



ヤンキース・スタジアムでの松井の評価

 以前にこのコラムで「5/18までの西地区チームとの対戦終了時に松井の打率が2割8分台ならば、シーズン終了時の3割もまだ夢ではないだろう」と書いたが、5/18での彼の打率は2割6分8厘であった。やはり、西地区の好投手陣を打ち崩すことはできず、チームの方も最後のレンジャース戦では3連敗を喫するなど、あの4月の勢いは一気に下降線に入ってしまった。

 松井について、ニューヨークで何人かのヤンキース・ファンと話す機会があった。ヤンキース・スタジアムのゲートが開く前にあった熱狂的なヤンキース・ファンたちは……。彼らは一様にどこかのテレビがやっていたように「彼はいい奴だ」「彼は紳士だ」と言ってきた。成績については「アベレージ」「1年目としてはOK」「打点が多いのがいい」と及第点をつけていた。そして、イチローや伊良部などの日本人選手と比較してみてどうか?と聞いてみたところ、「イチローや伊良部はどうでもいい。だけど、野茂ならばヤンキースはいつでもウエルカムだよ」という答えが返ってきたのには正直驚いた。野茂はタイガースに1年、レッドソックスに1年とアメリカン・リーグにも在籍していたが、彼らとしては「なぜLAなんだ」とドジャースでの活躍を知っているようなので、欲しくてたまならい投手なのだろう。日本ではテレビの影響でイチローや松井の活躍しか話さなくなってしまったのに、メジャーのファンは今でも野茂のことをしっかり覚えていて、少し嬉しくなってしまった。

 次にスタンドで隣合わせになったシーズン・チケット・ホルダーの人からは、意外な松井への評価を聞かされた。「ヤンキースはこの20年間、レフトの人材に悩んできた。松井はロン・ホワイト(元巨人・現3Aサクラメント・リバーキャッツ=アスレチックス傘下のコーチ)以来の選手だよ」「彼のアグレッシブな守備には驚かれる。モンデシーといい松井といい、もちろんウィリアムズもだが、こんな守備力のあるヤンキース外野陣ははじめて」と大絶賛なのである。確かにマリナーズのイチロー、キャメロン、ウィンの走力のある外野陣に比べると守備力では劣るかもしれないが、ヤンキースの3人の方が打撃などを加えた総合力では上回るだろう。

 ただし、この人は松井のバッティングについては辛口だった。「彼は引っ張りすぎている。彼のバットはどうしてライトを向いているんだ。センターに向けば、ヒットは増えるし、彼の足をすれば2塁打にもなるよ」と言われた。確かにネット裏から松井のバッティングを見ていると、彼のバットはどことなくライトを向いているように見えた。(2003.05.23)



アスレチックスの問題点はやはり外野陣

 オークランドでヤンキース三連戦を観戦して、率直に思ったことをいくつか書かせてもらう。

 まず投手力から。先発3本柱はとにかくワンダフルである。ティム・ハドソン、バリー・ジート、マーク・マルダーの3人はメジャーの20代投手のなかでは間違いなくベスト3だ。マリナーズのガルシアやピネィロなどは3人の足下にも及ばない。しかし、コロシアムで接した人たちから口々に出るのは、残りのレフティ二人(テッド・リリィとジョン・ハラマ)に対する不満の声であった。特にハラマは先発は不向きでロングリリーフ向きだと断言する人がいた。私も同感である。実際、彼はシアトル・マリナーズのときも、先発よりもリリーフときの方が気楽に投げていて、好成績を残している。

 次に攻撃陣だが、テハダが非常に不振なのが心配だが、ハッテバーグ、ヘルナンデスといった地味な選手が活躍しているのが嬉しかった。しかし、以前にも書いたが外野陣に関してはかなり不満である。エリック・バーンズは守りでハッスルプレイをすると共に、打つほうでもガッツあふれていて好感がもてた。最近はマーク・エリスに代わって一番を任せられるようになっているが、イカリ肩にファイトを全面に出す姿勢は、一番バッターには適任ではなかろうか。

 さて、問題はクリス・シングルトンとT・ロングの二人である。率直な感想として、この二人は他のチームだったら、レギュラーの地位は難しいのではないだろうか。打撃がいいわけでもなく、かといって守備力も普通である。ヤンキースやマリナーズへ行ったら、間違いなく控え選手である。まあ、この2球団は高年棒のチームだから仕方がないにしろ、エンジェルスやレンジャースでも先発メンバーには加われない。何がここまで不満なのかといえば、そのバッティングの悪さである。ロングは少なくとも常時打率2割8分台をキープして怖い6番打者になってもらいたい。シングルトンにしても打率は3割を維持しているのだが、9番を打っているせいか存在感が非常に薄い。加えて、センターの守備も甲もなく不可もなくで大したプレイをしていない。

 こうした現状を見ると、現在のアスレチックスのベストメンバーは下記のようになるのではないだろうか。

 1番LFバーンズ(右)、2番1Bハッテンバーグ(左)、3番SSテハダ(右)、4番3Bチャベス(左)、5番DHデュラーゾ(左)、6番RFロング(左)、7番Cヘルナンデス(右)、8番2Bエリス(右)、9番CFシングルトン(左)

 ただ、このメンバーでは優勝するには正直手薄である。もし、マリナーズがこのまま好調を維持したら、その差は明らかに外野陣の差によるものである。とにかく、アスレチックス打撃陣の奮起を望みたい。(2003.05.21)



アスレチックスの弱点

 何処のチームにも弱点というものはある。アスレチックスの最大の弱点は迫力のない外野陣だろう。レフト・ロング、センター・シングルトン、ライト・ダイという布陣はアメリカン・リーグ西地区のなかでは最も攻撃力の弱い布陣である。そして、昨日(5/2)のヤンキース戦では外野陣がなんと、7番ロング、8番ギャント、9番バーンズと下位打線を組んでいたのである。こんなチームが他にあるだろうか。

 外野手といえば、走攻守3拍子揃った選手が理想的であるが、一番重要視されるのは攻撃力である。ロングはアスレチックス随一の人気選手である。メジャー歴もすでに4年なるのだが、人気先行の割には実力が伴っているとはいえない。ギャントはもう36歳のベテランでこれ以上の活躍は全く期待できない。打率も1割3分で、なんでこんな選手がロースターにいるかも不思議なくらいである。バーンズは現在は打率も絶好調だが、長打力がないので対戦相手にしてみれば、さほど怖い選手に見えない。また、現在故障者リストに入っているダイにしても、カンサスシティ・ロイヤルズ時代のような鋭さがまったく見えない。

 ここまで外野陣が不甲斐ないなのだから、モッカ監督は当初描いて構想のレフト・ロング、センター・シングルトン、ライト・ダイという布陣を諦めて、レフトもしくはセンターにバーンズ、ライトにはウィンター・リーグで活躍したジェイソン・グラボワスキーを入れて、辛抱強く新人育成を務めた方がいいのではないだろうか。それとも、トレードで長打力のある選手を獲得するか。しかし、貧乏球団のA'sでは無理である。(2003.05.03)



松井の最初の難関

満塁本塁打にサヨナラヒットとヤンキース・スタジアムでの活躍で、順風満帆なスタートを切った松井だったが、ツインズ戦のオフ(代走出場)から打撃がいきなり低迷しはじめてきた。

これにはいくつかの理由がある。第一にツインズ戦まではオープン戦で対戦してきたチームだったが、エンジェルス戦からはアリゾナでキャンプを張るチームとの対戦なので、松井にとっては未知の相手となった。第二にセンセーショナルなデビューを飾ったことによって、松井のデータはすでにアメリカン・リーグ各チームに行き届いている可能性があり、各チームが研究済みなのかもしれない。第三にメジャーでは新人に打たれることを非常に嫌う傾向があるので、相手投手は松井を徹底的にマークしている。そのおかげで、松井に対する過剰意識の投球のせいか、彼のあとを打つポサダやモンデシーに甘い球がいくようになり、二人は好成績を残している。

エンジェルス戦の後はアーリントンでレンジャース戦、その後はホームに戻ってマリナーズ戦とアスレチックス戦、そしてロードでマリナーズ戦とアスレチックス戦、ホームでエンジェルス戦とレンジャース戦と、5/18まで西地区のチームと対戦である。

ここの終了時点で松井の打率が2割8分台ならば、シーズン終了時の3割もまだ夢ではないだろう。(2003.04.24)



公式ホームページの優勝予想

MLBのwebページで読者による各地区の優勝予想を行っている。これが以前私の予想したものとかなり似ていて興味深かったので、あえて掲載させていただく。

アメリカン・リーグ東地区
ヤンキース (63%)、レッドソックス (28%)、ブルージェイズ (4%)、デビルレイズ (3%)、オリオールズ (2%)
アメリカン・リーグ中地区
ツインズ (39%)、ロイヤルズ (24%)、ホワイトソックス (21%)、インディアンス (11%)、タイガース (5%)
アメリカン・リーグ西地区
アスレチックス (46%)、マリナーズ (26%)、エンジェルス (17%)、レンジャース (10%)

アメリカン・リーグの各地区1位予想は私の予想と一致しているが、ロイヤルズ (24%)とマリナーズ (26%)という数字がやや驚きである。ロイヤルズは開幕8連勝という好スタートをきったので納得がいくが、マリナーズはどうみても昨年から戦力ダウンなのに、26%も獲得してエンジェルスより上なのが解せない。日本からの投票が数字押し上げているのかもしれない。

ナショナル・リーグ東地区
フィリーズ (31%)、ブレーブス (30%)、メッツ (29%)、エキスポズ (7%)、マーリンズ (3%)
ナショナル・リーグ中地区
カブス (34%)、カージナルス (29%)、アストロズ (16%)、パイレーツ (11%)、レッズ (8%)、ブリューワーズ (3%)
ナショナル・リーグ西地区
ジャイアンツ (54%)、ドジャース (27%)、ダイヤモンドバックス (13%)、ロッキーズ (5%)、パドレス (1%)

ナショナル・リーグは混戦模様であることは周知のことであるから、私の予想と一致したのは東地区のフィリーズだけで、中地区と西地区では私の予想チームは2位になっている。西地区1位のジャイアンツは、全体でヤンキースに次ぐ支持を得ている上、10勝1敗の好スタートをきっているので、優勝のチャンスはかなり高い。(2003.04.12)



松井秀喜の満塁ホームラン

松井がヤンキース・スタジアムで満塁ホームランを打った瞬間、私はテレビの音声をたまたま主音声(日本語)と副音声(英語)の両方が聞こえるようにしていた。これはあとで、気がついたことなのだが、球場の歓声が主音声より副音声の方がよく聞こえるのである。

5回走者が2塁3塁でバーニー・ウィリアムズが敬遠されているとき、場内からは大ブーイングが沸き起こった。そして、次打者・松井が打席に入ろうとしたときに、副音声からは「マツイ」「マツイ」の連呼が聞こえはじめ、それが次第に大きくなっていた。

日本ではスポーツ・アナという人たちは、何秒間以上喋らないと、音声事故と思われるらしいので喋りまくるが、アメリカではそんなことはない。例えば、日本では「ピッチャー、セットモーションから第一球を投げました」なんてことを今でも言うアナウサーがいる。しかし、これはラジオの副産物であり、画面上でハッキリしていることを話しても意味がないのである。だから、アメリカではせいぜい「ピッチャー、第一球はチェンジアップでした」と球種を具体的に言うぐらいだ。それとも、何も喋らず、球場の静まり返った声もしくは歓声をダイレクトに視聴者に届けるに違いない。

松井の打席はまさにそれだった。「マツイ」コールは3球目ぐらいまで続き、三塁線上にボテボテのファールを打ったときは悲鳴にも似たようなため息が副音声からは聞こえてきた。そして、フルカウントから松井がチャエンジアップを打った瞬間、観客の歓声はまさに阿鼻叫喚ならぬ狂喜乱舞と化して球場全体を覆っていた。

寝転がって見ていた私も起き上がって、テレビの前でその一部始終を見聞きしていたのだが、私の頭の中には主音声のNHKの森中アナの声は全く耳に入らず、絶叫するWCBSのコメンタリー陣と歓声しか聞こえなかった。そして、松井がベンチに戻ってきて、観衆にアンコールをした時、WCBSの一人は「これは彼のメジャーでの初ホームランであり、初めての満塁ホームランであり、初めてのカーテンコール」と語った。この言葉をしらばく忘れることはないだろう。(2003.04.11)



ヤンキース松井秀喜の1年目

前回は遅まきながら優勝予想を書きましたが、今回はヤンキースの松井について触れてみたい。

オープン戦時よりヤンキースの一員として溶けこんでみえる松井だが、彼の打撃はメジャーでも問題なく通用するだろう。それは彼の選球眼の良さ、日本一早いと言われるバットスゥイングのスピードなどいくつもの理由が上げられだろう。しかし、私はキャンプ中から松井の守備だけはいただけないと思っている。巨人時代からいくらゴールデングラブを獲っているとはいえ、お世辞にも誉められたものでなかった。今度は守備の負担が少なくなるとはいえ、不慣れな左翼を守ることが、打撃に影響を与えないだろうかと心配している。ライン際やフェンス際のボール処理、そしてクッションボール処理はこれまで経験のないことだから、これらのことは精神的および肉体的に負担にならないだろうか。そして、何よりも問題なのが、デーゲームの多さだろう。松井は日本ではナイトゲームしか行っておらず、年間40試合近くあるデーゲームでの守備が打撃に響かなければいいのだが。

私が1年目の松井に期待することは、第一に1年を通じてレギュラーで出場すること、第二にジオンビーが言うように打率3割をキープすること、第三に盗塁は最低でも15以上はすること、第四に本塁打は20本台打つこと、の四つである。

もし、これらの数字が達成すれば、1年目の彼の成績は大成功であり、ヤンキース側も年棒に見合った働きをしてくれたと思うだろう。そして、おまけにWシリーズ優勝ともなれば、松井は余剰金(出来高)をいくらもらってもいいだろう。

いずれにしろ、松井の真価が問われるのは2年目と思っている。私は彼が2年目には日本にいるときのようにホームランを量産(40本前後)するのではないかと密かに信じている。(2003.04.06)



2003年MLB優勝チーム予想

すでにシーズンは突入してしまったが、遅まきながらメジャーの各地区優勝予想をしてみる。優勝予想は順位予想でなく、尾形昌勝氏が提唱している「どこのチームがどれだけ優勝する可能性があるかを予想する」という確率予想形式にする。

アメリカン・リーグ
東地区:ヤンキース 90 レッドソックス 10
中地区:ツインズ 90 ホワイトソックス 10
西地区:アスレチックス 60 エンジェルス 40

ナショナル・リーグ
東地区:フィリーズ 55 ブレーブス 45
中地区:カージナルス 65 カブス 35
西地区:ドジャース 55 ジャイアンツ 25 ダイヤモンドバックス 20 

アメリカン・リーグの東地区と中地区はヤンキースとツインズで100%決まりだろうが、それでは確率という面白みがなくなると思い、あえて90%にしてみる。西地区はアスレチックスがまた100勝以上するだろうが、マリナーズが勝率5割を下回り、エンジェルスにも100勝以上のチャンスが生まれるので、優勝のチャンスはある。しかし、エンジェルスはムラがあるので、最終的にはアスレチックスの優勝と確信する。

ナショナル・リーグは各地区とも混戦模様。そのなかで、頭ひとつ抜けているのは中地区のラ・ルーサ監督率いるカージナルス。東地区は補強が充実した上に、若手も伸びているフィリーズを絶対安定感がまだ崩れていないブレーブスの上にしてみた。西地区は機動力が整備され、マグリフが加入したドジャースが一歩抜けているのではないだろうか。それでも、ジャイアンツ、ダイアモンドバックスにもチャンスはある。(2003.04.03)



2003年のバッティング・オーダー予想

オークランドはSpring Trainningのオープン戦で6勝1敗という好スタートをきった。先発4番手と期待されるTed Lillyは2試合に先発、6回無得点と完璧に押さえていて、4番手の座を確保したようだ。5番手はHalamaが一歩リードしているようだが、HarangかHiljusの右投手の線もまだ残っている。
さて、打撃陣では主軸のTejadaやChavezのバットはまだ眠ったままのようだが、Byrnes(OF)、Lopez(IF)、Menechino(IF)といった面々の打撃が絶好調。それでも、これまでのオープン戦のオーダーから推測すると、2003年ケン・モッカ A'sのオーダーは次のようになると思われる。(2003.03.12)

1番 Ellis 2B
2番 Hatteberg 1B
3番 Tejada SS
4番 Chavez 3B
5番 Dye RF
6番 Durazo DH
7番 Long or Piatt LF
8番 Hernandez C
9番 Singleton CF



2003年のローテーション投手

オークランドのwebサイトによると、2003年のアスレチックスのローテーションは左投手ダイナスティになりそうである。先発最初の3人はビッグ3(Mark MulderとBarry Zitoは左、Tim Hudsonは右)で決まりだが、それに続く4番手と5番手をTed Lilly, John HalamaそしてEddie Yarnallの3人の左投手が競いあっている。右投手ではEric HiljusとAaron Harangが3人の左投手に割って入れるかどうかだが、どうやら二人の右投手は左投手より劣勢のようである。もし、先発投手5人中4人が左投手となると、おそらくメジャー史上初であろう。



“ウエーブ”はオークランドから始まった!?

今やどんなスポーツ会場でも起きる“ウエーブ”。その起源ははっきりしていないが、メジャーリーグでは1981年10月15日にオークランド・コロシアムで起きたのが最初と言われている。また、フットボールでは同じ1981年10月31日にシアトルにあるワシントン大学のハスキー・スタジアムで起きたのが最初と言われている。しかし、世界的に“ウエーブ”が流行るきっかけは1986年のメキシコでのワールドカップからである。

※私は1983年5月から半年間アメリカを彷徨していて、そのときにもアスレチックスの試合を観ているが、残念ながら、観客がそんな多い試合でなかったから“ウエーブ”は起きなかった。ただし、その頃には全米各地で、特に大学フットボールでは“ウエーブ”は頻繁に行われていた覚えがある。



グリーン&イエローのユニフォーム

アスレチックスのユニフォームというと、ちょっとメジャー通ならば誰もが“グリーン&イエロー”の派手派手を思い浮かべる。ただし、現在のユニフォームは以前ほど派手でなくモスグリーンを基調としていて、いたってシックである。以前はホームゲームがグリーン、アウエイがイエローでブラジルと同じカナリア・カラーだった。ちなみにA'sのチームカラーがこの2色になったのは、カンザス・シティからオークランドに移転してからである。

※日本ではこのユニフォームを南海ホークスと大洋ホーエルズがマネをしたが、今日では共に違うものになっている。メジャーでもグリーンをチームカラーに用いているチームはアスレチックスとタンパベイだけである。