ぶらり温泉ひとり泊

下風呂温泉 かどや旅館

http://www17.ocn.ne.jp/~kadoya/


東京からここを訪れた人なら誰もが言うことだろうが、遠い、本当に遠い。東北新幹線で八戸まで3時間余。そこから東北本線、大湊線、路線バスを乗り継いで、トータル6時間20分余かかる。ニューヨークよりも遠い感じがした。

私が訪れた日はあいにくの雨。晴れ男の私としては少々ショック。東北の最北端なので梅雨とは縁遠いかと思っていたが、この辺は北海道の道南にある蝦夷梅雨の影響をうけるらしい。ただ、東京のようなジメジメとした湿度があるわけではなく、雨が降っているにもかかわらず、意外に湿度を感じない。気温が低いからそう感じるだけで、本当は夏なのに寒いくらいだ。

下風呂温泉の山手側にあるかどや旅館は、現在の主人が4代目で創業は約130年前。下風呂温泉にある旅館のなかでは一番古いそうである。案内された部屋は広さ7.5畳一間。バス・トイレは別。部屋には電話とテレビがあるだけで冷蔵庫などはない。いたってシンプルな部屋作りで昔の旅館さながらである。ここではテレビが北海道の民放全局が見ることになる。さすが、最北の地に近いところだ。生活体系も住民はフェリーで大間から函館に出かけることが多いようで、言葉も青森弁というより北海道言葉を話すようである。

内風呂は男女別風呂である。男性浴場はさほど広いとはいえないが、お湯は源泉かけ流しである。湯は硫黄泉のために濁っていて底は見えない。ただ、ここは海のそばということもあり、お湯を舐めると少し塩っぱい。源泉はかなり高いそうだが、浴場に流れているお湯の温度は42度程度かと思われる。熱くもなくヌルくもない適温だ。24時間入浴OK。

食事は嬉しいことに部屋食。太平洋を望む地にあるので、当然ながら海鮮料理が主となる。イカ、エビ、ほたてのひも、うに、ほやなどの私が好きな貝類、そしてまぐろなどの刺身、タイの煮付けなど海鮮料理のフルコースだ。料理そのものが凝っているというわけではないが、素材の良さをいかそうという心意気は味にでている。そして、朝食は塩辛にイカそうめんとイカ攻めにあった。まあ、イカの産地(全世界どこでも産地なのだが)だから仕方がない。

(2006年7月2日逗留)