今年は3月になっても東京にも雪が降らない。雪見たさと温泉を目的に信州の秘湯七味温泉を目指した。まずは晴天の春晴れの下、長野新幹線で終点で長野までくる。そこから、以前小田急で使われていたロマンスカーをつかった長野電鉄の特急ゆけむり号に乗って須坂まで行く。ここまで道端に雪はなし。そして、山田温泉行きのバスに揺られること40分。終点の山田温泉につき、そこから送迎バスにのって約10分でお目当ての七味温泉に到着。さすがに周囲は雪に覆われているが、その積雪はさほどでない。送迎バスの運転手をしていた従業員の方も「こんなに雪かきをしない年ははじめて」と言っていた。
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案内された部屋は飯綱の間。広さは10畳ほどの広さに縁側がつき、最新式のウォッシュレットのトイレがついている。ひとりにしてはかなり贅沢な部屋。テレビはケーブルテレビのようで地上波にBS、そしてCSも少し見ることができる。山間の旅館でこんなテレビのチャンネルが見れるところははじめである。テレビ本体もワイド画面の薄型テレビ。進んでいまる。携帯もバリサン。なんか都会の旅館にいるようである。(笑)
お風呂は男女ともに内風呂と外風呂がそれぞれひとつ。それに貸切風呂がふたつ。お湯は完全な源泉流しで温度はだいたい42度ぐらいでさほど熱くない。泉質は単純硫黄泉なので完全なにごり湯。ただお風呂の造りが岩風呂形式で、これといった新趣向があるわけでもないし、じっくり入っていたいという感じになれない。露天風呂が岩風呂ならば、やはり内風呂は檜か杉の木造の風呂のほうがいい。維持するのが大変だろうが、それぐらいの違いはつけてほしい。
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食事は基本的に食事処で食べる。団体客はいろり食事処をつかうが、個人客は個室をあてがわれる。もちろんここにもいろりがある。そして、料理はすごい。これまで食べたきた旅館の料理のなかでも3本の指に入る逸品である。そのお品書きを記しておこう。
食前酒(女将手作り酒=さくら酒)、箸付け(榎木酢浸し)、前菜(5点盛り=手のこんだオードブル)、御作り(信濃雪鱒の薄造り馬刺し)、囲炉裏(岩魚塩焼き、小串芋、野菜色々)、煮物(ゆば巻と春野菜菜炊き合わせ)、蒸し物(フカヒレあんかけ)、台の物(山の香り鍋=きのこづくし鍋)、酢の物変わり(牛肉のたたきサラダ添え)、揚物(春の香り揚げ)、ご飯(五穀米)、吸い物、香りの物(三点盛り)、水菓子(季節の果物)。ここの料理長、ただ者ではない。 朝食は大広間で食べる。いわゆる和食の朝食でこれは可もなく不可もなくの料理なのだが、朝から陶板焼きの玉子とじがでたのにはちょっとびっくりした。![]()
ここは「日本を秘湯を守る会」の宿なのだが、あまり秘湯という感じがしない。というのも建物が鉄筋6階建で、客室も21室で収容人員100名と大規模。これで湯治場ならわかるが、団体客もけっこうくるようなので、秘湯を守る会の宿という感じがしない。内装も昔の旅館の風情は全然ない。ただ、食事はうまいし、安心して泊まれる旅館なので、カップル客から年配客まで幅広くおすすめできる。
(2007年3月4日逗留)