ぶらり温泉ひとり泊

高湯温泉 吾妻屋

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福島駅西口からバスで約40分。福島駅前は雪などまったくないのだが、上姥堂というところでバス料金510円を精算してから、高湯温泉行バスになるときに、バスの後輪にはチェーンがかけられた。ここから山道になるぞというシグナルである。実際バスが山間の道に入っていくと、道の両わきは徐々に雪に覆われるようになり路面は凍結している。チェーンの音がガンガンに響く。チェーンをかけてから約20分。バスは高湯温泉でもっとも有名な旅館玉子湯前に泊る。そして、その次が目的地の高湯である。

高湯温泉は標高750メートル。吾妻山の中腹にある温泉。今から400年以上前に始まったそうで、安達屋はその時代から今でも続いている。玉子湯と吾妻屋は共に幕末の頃に営業を開始したそうである。

吾妻屋のロビーには幕末の三舟(勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟)や明治政府の要人の書や昔の宿帳など歴史的なものが飾ってある。

私が案内された部屋は3号室。部屋の広さは八畳プラス縁側。ただし、この畳は団地サイズのものだからちょっと狭く感じる。これにトイレが付く。ただし、冷蔵庫がない。でも、廊下(踊り場)の一角に大きい冷蔵庫がおいてあり、そのなかのビール、酎ハイ、ウーロン茶などを勝手にだして帰りに精算という粋なサービスがあるので、冷蔵庫がなくてもさして問題はない。ちなみに携帯は圏外だった。

風呂は男女ひとつづに家族風呂。他に男女の露天風呂が各2つある。特に“山翠”という宿から少し離れたところにある露天風呂は最高だ。源泉が掛け流れていて浴槽のなかは湯花がいっぱいで、こんなに白く濃いにごり湯に入ったのは初めてだろう。周囲を雪に囲まれているが、当日は青空の天気。なんともはや開放的な気分にさせられるものである。お湯の温度は外気が低いために少し低いが、それでもゆっくり入っていれば気分は上機嫌。露天風呂の“山翠”は日没まで、もうひとつの“●●”は午後10時までの入浴で、内湯は24時間入浴可能。

食事は夜も朝も部屋食。夜はお膳が三つ登場したが、そのなかでも嬉しかったのが、鮎の塩焼き。普通こういうものは囲炉裏端で食べるのが一番の美味である。もちろん部屋食なので囲炉裏などはない。しかし、ここでは焼き上がっている鮎の塩焼きを再度自分で固形燃料で焼いて食べるので、冷めて堅くはなく香ばしさも楽しめるのだから嬉しい限りであった。

(2005年3月1日逗留)



あったか湯

2003年4月にオープンした共同浴場。午前9時から午後9時まで。木曜定休。料金250円。場所は高湯バス停前。吾妻屋と安達屋からは徒歩1分。建物は湯治場のイメージで造られたそうだが、お風呂はなぜかすべて露天風呂。半天井部分や源泉を流す樋などに木を使い、浴槽は岩で造られている。他に家族のための貸切風呂(冬季休業)もある。また、小さいながらも休憩室もある。ただし、ここは基本的に共同浴場なので館内での飲酒などは禁じられている。加えて、混雑時は1時間以上の利用が不可なので、休憩室で仮眠などを取ることも難しいかも。